メンテで行うこと

中高年1

中高年喪失2

バイオフィルム
バイオフィルム

<歯根破折>

歯根破折
歯根破折

歯根破折

 左:痛みを訴えて来院された時の状 態です。

 中:しばらくして再度レントゲン   を撮影してみると歯の根が二つに割れていることが

   わかました。

 右:抜いた歯の状態です。

 

 長年にわたり、虫歯の治療を繰り返した歯は咬む力に耐えきれず折れてしまうことがあります。

 また咬む力が強かったり、ストレスやスポーツで歯ぎしりや食いしばりをする場合は、虫歯になったことのない健康な歯でも、破折することがあります。

歯牙破折
健康な歯の破折

歯牙の破折を完全に防ぐ方法はありませんが、新しい虫歯を作らないこと、起きている時は噛みしめないことを常に意識すること、マウスピースで就寝中の歯ぎしりや食いしばりを防ぐことが重要です。


<かみ合わせに関する問題>

年齢とともにかみ合わせが変わってきます。噛み合わせはほんの少しずつしか変わらないので、気がついた時は 取り返しがつかないことになっていることがあります。

 定期健診によって早めに対処することが大切です。

すりへり
噛み合わせの摩耗1

下の奥歯に入れていた入れ歯がすり減ってしまったために、上の前歯に余分な力がかかって歯の間が広がっています。

咬耗
噛み合わせの摩耗2

 

 

 

 

長年にわたる歯ぎしりのために歯がすり減ってしまいました。これ以上減らないように、今は寝る時にナイトガードを使っています。

咬耗
噛み合わせの摩耗3

 

 

 

 

噛み合わせの力が強いために、上の奥歯が欠けてしまいました。

<PMTC手順>

PMTC
PMTC

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士による専門的な器具を用いた

口腔内の清掃を意味します。ここで重要なポイントは、PMTCというものが来院して頂いた時にただ漫然とお口の中を清掃するものではないということです。患者さんは個々に口腔内の問題箇所が違います。担当の歯科衛生士は、問題点を把握ていますのでまず重点的にその問題箇所のバイオフィルムの除去を行います。当院が歯科衛生士の担当性をとっている意味と、PMTCの本質はその点にあります。患者さんと歯科衛生士との長期的な関わり合いが非常に重要なのです。

 

上の写真は当院の一般的な手順です。

1.まず染色液で汚れ(歯垢:プラーク=バイオフィルム)を染め出します。

2.歯周炎で深くなった歯周ポケット(問題箇所)内のバイオフィルムを重点的に専用超音

  波チップで除去します。

3,5,6.

  その後フッ素入りペーストを塗布し、歯牙全体のプラークの除去を色々なチップを用い

  て行います。

7.場合より歯牙に着色した沈着物をカボジェットなどで除去します。

8. ポケット内を酸性水によって消毒します。

9.最後に舌苔(歯周病原菌が潜む)を舌ブラシにより清掃し、終了します。

 


歯のお掃除を受けられる患者様へ

当院では、このたび「エアフローワン」という機器を導入いたしました。この機器はGBTGuided Biofirm Therapyに基づいて開発されました。従来の「PMTCによるクリーニング」とは違い、手用器具の使用を抑え、象牙質、セメント質、エナメル質、歯肉なのどの歯周組織に優しく、より快適・安全かつ短時間で治療できるように設計されています。お口の中には虫歯菌や歯周病菌など、粘着性のある細菌の塊(バイオフィルム)が潜んでいます。専用の微細なパウダーをスプレーすることにより、バイオフィルやコーヒー・喫煙・ワインなどによる色素沈着をスピーディーかつ快適に除去できます。

歯や詰め物・被せ物に傷をつけずに、また歯茎へのダメージを与えることなく効率的に清掃可能です。矯正中の患者様やお子様にも安心して受けて頂けます。

GBTの考え方では、歯の表面に研磨ペーストをつけて磨く処置(ポリッシング)は不要とされています。

何故ならエアフローワンにより歯面のバイオフィルムは除去可能であり、それ以上歯を磨くことはオーバートリートメント(やりすぎ)ということになるからです。したがってラバーカップ等を用いて歯の表面を磨くような処置は行いません。ポリッシングがなかったとしても、クリーニングの質としては全く問題ありませんのでご安心ください。